【美容成分解説】ストレスフリーの次世代型レチノール!レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)
最近、さらに注目を集めている「レチノール」。
レチノールはシワ改善の医薬部外品の有効成分として認められているため、エイジングケア成分のイメージが強いかもしれません。
しかし、最近はその多様な機能から20代・30代からの関心も高まっています。
そんな注目成分レチノールですが、「使いたいけど、皮むけ等の肌トラブルが心配」、「敏感肌でも使用できるかな?」とレチノイド反応(A反応・ビタミンA反応)と呼ばれる赤み・皮剥け等の肌トラブルを心配している方も多いのではないでしょうか。
今回は、低刺激で注目されている次世代型レチノール成分「レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)」を解説します。
そもそもレチノールにはどのような機能があるの? A反応は大丈夫?
レチノール、酢酸レチノール、レチノイン酸(トレチノイン)、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)等、ビタミンAやビタミンA誘導体は総称してレチノイドと呼ばれます。
レチノイドは様々な機能をもっています。
例を挙げると
- 肌の代謝を整え、角質層をなめらかにする。
- 表皮層のヒアルロン産生、真皮層のコラーゲン産生を促し、ハリ・ツヤを与える。
- 皮脂腺の働きを弱め、皮脂トラブルを予防する。
といった効果があります。
シワ・しみ・ツヤ・ざらつき・毛穴といった悩みをも方におすすめの、注目のスキンケア成分です。
ただ、効果が高い反面、レチノイド反応(A反応)と呼ばれるネガティブな刺激感があることで知られ、手に取ることを躊躇う方もいらっしゃいます。
A反応の主な症状としては、赤み・皮むけ・乾燥・ヒリヒリ感などが挙げられます。
また、レチノイド自体が不安定なこともあり、化粧品メーカーも効果は知っていても製品化に苦慮してきた成分でした。
低刺激の次世代レチノイド!? 「レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)」とは
そんな中、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)と呼ばれる低刺激なレチノイド成分が開発されました。
HPRとオイル成分を混ぜた原料「グラナクティブレチノイド」という名前で知っている方もいらっしゃるかもしれません。
HPRが低刺激なのはなぜ?「速攻型」と呼ばれる理由も解説
レチノールや酢酸レチノール等のレチニルエステルは、肌の中で代謝され、レチノイン酸に変換されます。
そして、レチノイン酸が肌内部のレチノイン酸受容体に作用することで、肌に様々な効果を発揮します。
レチノイン酸はトレチノインとも呼ばれ、肌への作用も強いですが刺激も強く、医師の処方でないと使えない成分です。
HPRはレチノイン酸への代謝を必要とせず、そのままの形でレチノイン酸受容体に作用します。
刺激が強いレチノイン酸への変換を必要としないため、低刺激が実現されます。
そして低刺激でありながら、レチノイン酸受容体に直接作用することができるため、速攻型と呼ばれることもあります。
HPRは低刺激でありながらレチノイドとしての効果がしっかり期待できるため、国内外で注目されているスキンケア成分です。
高い効果と低刺激を求めるなら次世代型レチノイドがおすすめ
高い効果を求めると、その分刺激が強くなることが当たり前でしたが、技術はどんどん進化しています。
万能に見えるHPRですが、他のレチノイドと同様に紫外線に弱いため、夜の使用がおすすめです。
また、肌のターンオーバーを促進することから、紫外線への感受性が高くなることが考えられます。
日中は日焼け止めを使用することも大切になります。
レチノールもHPRも使い続けることで効果を実感しやすくなります。
ぜひ、次世代型レチノイド『レチノイン酸ヒドロキシピナコロン(HPR)』をいつものスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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